2009年01月29日

FX始めました(その2)

 朝さっそくチェックしてみるとややマイナス。昨晩ちょっと考えたのだが、オーストラリアとニュージーランドは同じ経済圏なので値動きが似てくる。そこでバランスをとるために他の外貨にも手を出すことにする。
 物色してみると、なんとユーロが115円で買えるではないか。数年前にフランスに行った時は1ユーロ、160円くらいだったはず。これはお買い得とすぐさまクリック。
 さらにポンドを見ると、こちらも123円という値が。10年くらい前にイギリスに行った時は1ポンド200円だったなあ、と感慨深くこちらもクリック。その後、2件続けて来客があり3時間ほど話し込んだ後、デスクに戻った。

 画面をみてみると−600000という文字が。一桁違ちがうんじゃないの? 何度も見るがやはり数字は変わらない。これって投資額をとっくに超えてるんじゃ……。あまりの出来事に呆然。詳細をチェックしてみるとポンドが4円も下がっていた。
 TVのニュースの最後に「株と為替の値動きです」と興味の無い人にはどうでもいい1$=89円90銭といった情報が流されるが、だいたい値動きは数十銭の単位で収まるのが通常だ。1日の中で上下することはあるが1円の円高、円安というのはそれなりに大きな動きなのだ。それがたった3時間で4円! イギリスに核でも落ちたのかとあわててネットで検索する。するとイギリスのGDPが−1.6%と発表されたことがトップニュースになっている。つまりイギリス経済は大きく景気後退しているということだ。
 素人の浅はかさ。ちゃんと為替を見ている人なら、今日こういった発表があることはわかっているはずで、その数字を見ながら相場に手を出すべきだったのだ。あるいはそんな事は予想済で挑むべきなのだ。
 そんな気分にさらに追い打ちをかけるようにロスカットアラートの通知メールが届く。「ロスカット」とはマイナスがかさむとそれ以上損失を出さないように、強制的に決済されてしまうシステムのこと。これが発動されると持ち金を没収されるだけでなく、場合によっては追加の負債を取り立てられる。ロスカットアラートとは、「そろそろヤバイです」という警告メールである。この危機を脱するにはさらに資金を追加するしかないのだが、それをやればさらに深みにはまる。すでに午後3時を過ぎていて、今日中の振込はできないのは幸いだったというべきか。
 ロスカットは条件によって異なるが、今回の取引では当初の証拠金に対する現在の有効証拠金(証拠金から損失を引いたもの)が50%を切ると発動される。
 じっと画面をみつめると80%、70%と数字が下がってくる。そしてついに60%台に、見たくはないが見ずにはいられない。……そこでやっと小康状態が続く。
 しばらくしてやや持ち直し80%台へ。それでも崖っぷちであることは変わらない。このまま画面を見ていても自分に出来ることは何もないので、あきらめてパソコンの電源を落とす。
 その後のニュースで、ポンドが史上最低値を記録したことを知る。私はその歴史的瞬間を体感していたわけだ。そう思うくらいしか救いがない。「100年に一度のチャンス」を3時間ほど間違えてしまった。
 今夜、眠れるのだろうか。(続く)
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2009年01月27日

FX始めました(その1)

 人に会う度に「いい加減にブログを更新せぇ」と言われる。
 すでに出来上がっているものが何本かあるのだけれど、何度か書き直ししているうちにタイミングを逸してしまった。これらは近々アップするが、繋ぎとして、あまり考えずに書けるリアルタイムでの報告を数回続けます。

 知人がやってきて「今はFXですよ! 絶対です! 100年に一度のチャンスですよ!」とまくしたてた。「100年に一度」今この時期になんと説得力のあるお言葉。たしかにこの所の円高は異様だなぁとは思っていて、興味はあった。残り少ない人生、ここで一発逆転か。

FXとは説明するまでもないだろうが「外国為替証拠金取引」のことで、まあ、外国のお金を売ったり買ったりしながらその差額の利益を求めるのが目的。さらに日本円で外貨を買った場合、スワップポイントと言い、外貨との金利差を日割りで得ることができる(スワップポイントについては後の回で触れる)。
 外貨預金と比べた場合、手数料が格安で投資額の何倍もの取引ができるのが魅力、というか恐ろしい罠でもある。何倍の取引をするかをレバレッジと言い、最高で400倍くらいのレバレッジをかけられる。つまり日本円で1万円用意すれば、400万円分の外貨が購入できるという無謀なシステムだ。

 FXの始め方を教わって、為替事業者にネットで申し込みをすると簡単に口座が開けた。その口座に虎の子の貯金を振り込めば、すぐに投資が始められる。パソコンの画面上に各外貨の値動きがリアルタイムに表示されるので、欲しい銘柄を欲しいタイミングでクリックすれば簡単に買うことができる。
 その他、自分が買いたい値や売りたい値、あるいは下がってしまった場合に手放す値などをセットする方法もあるが、そんなめんどくさい事は一切やりたくない。買ったら放置、これでいくことにする。
 今回は外貨の上昇とスワップポイントを狙っての投資である。銀行の店頭でよく見る「オーストラリア外貨預金年利8%」などという魅惑的なポスターにそそられていたので、まずは金利の高いオーストラリア$とニュージーランド$を高めのレバレッジで小額買ってみる。
 価格は常に細かく動いていて自分の投資が+になったり−になったりを繰り返すのだが、あまりに小額なので動きが地味。これではつまらないので一気に投資額を増やす。するととたんにドラマチックに動き始めた。それも悪い方向に。
 見る間にマイナスがかさんでいき、1時間ほどでなんと−100000の損失に。とても悲しい気持ちになってしまった。しかしそのうちに値を戻し始め今度は+100000に。これは楽勝、と思ったが考えてみれば数時間の間に20万ものお金が動いた事になる。なんだかとても恐ろしい世界に足を踏み入れてしまったのではと少し後悔し始める。
 結局その後は+−2〜3万の間を繰り返し、小さな動きだなと放っておくことにした。
 この時点でもう金銭感覚がおかしくなっている。(続く)

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